池田学展「予兆」

〜こちらの展示は終了いたしました。〜

丸ペンにアクリルインクをつけ、紙に線を重ねていく技法で制作をする池田学の2008年の代表作。本作品の制作には2年を要したという。

<作家の言葉>

雪を描きたいという気持ちから始まり、次第に骨や化学物質の粉など、白を連想させるものが入り混じり、自分の日々のこと、描いている最中に見聞きしたニュースなども盛り込まれながら最終的には大きな波となった。「自然」と「人間」。両方の存在のバランスが危うくなって、津波のように何かが迫りつつある。

池田学
予兆 2008
紙にペン、インク
190x340cm
©IKEDA Manabu
Courtesy Mizuma Art Gallery

IKEDA Manabu
Foretoken
2008
Pen, acrylic ink on paper, mounted on board
74 4/5 × 133 9/10 in
©IKEDA Manabu
Courtesy Mizuma Art Gallery

プロフィール

池田学

IKEDA Manabu

1973年佐賀県多久市生まれ。

98年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。

卒業制作にて紙に丸ペンを使用した独自の細密技法を確立。

2000年同大学院修士課程を修了。

2011年より文化庁芸術家在外研修員としてカナダ、バンクーバーに滞在。

2013年よりアメリカ、ウィスコンシン州マディソンにあるChazen美術館の招聘を受け、滞在制作を行う。

圧倒的な細密さと共に、ユニークな感性と創造力溢れる作風で国内外を問わず高い評価を得ている。

2014年第25回タカシマヤ文化基金・美術賞を受賞。

近年の主な展覧会に「Garden of Unearthly Delights: Works by Ikeda, Tenmyouya & teamLab」(2014年、ジャパンソサエティギャラリー、ニューヨーク)、「ドマーニ・明日展2013」(2013年、国立新美術館、東京)など。

2017年3月20日まで佐賀県立美術館にて初の大規模個展「池田学展 The Pen-凝縮の宇宙—」を開催。

2017年4月8日〜7月9日 金沢21世紀美術館「池田学展 The Pen-凝縮の宇宙—」

2017年9月27日〜10月9日 日本橋高島屋「池田学展 The Pen-凝縮の宇宙—」

伊勢外宮前

施設情報はこちら